そういや完全に忘れていたのだけれど、自分は雁屋哲リスペクトであり、本はてなは、雁屋はてなだったのでした。詳しくは http://d.hatena.ne.jp/season/20040407 参照。










「ああ、いやいや、お好きなようにしてください。お客にくつろいで頂くのが茶の湯の真髄なんやから……」

発言者:下鴨早雪(下鴨流茶道家元)
出典:第3集『和菓子の創意』




茶の湯の席で足を崩すという無作法を働いた山岡に対する家元の一言。
雁屋作品に蔓延している異常性にばかり着目してきた僕ですが、この台詞には正直なところ感動し痺れたものです。あのころの僕は、茶の湯なんて言ったら、利休の思想はとうに消えうせ、形骸化した教養・儀礼としての意味しかなさない、くだらないものだと信じていたものです。そんなトゲトゲしていた自分に家元は、「客をもてなす。くつろいでもらう」という茶の湯の本道を優しい声色で諭してくれたのです。ありがとう家元!利休は死んではいなかった!


さて、実践です。この台詞は、相手を心から敬い、大事にし、もてなすときに使用されます。つまり応用される範囲は「茶の湯の真髄」の部分になります。そもそも茶の湯とは、相手への真心を表現する一手段ですから、茶の湯にこだわる必要はありません。この部分には、あなたの考える「最高のもてなし」を当てはめてください。しかしあくまで台詞は言葉に過ぎません。今回の台詞は実践してこそ、活き、輝くものです。あだやおろそかに使用してよい台詞ではありません。「もてなし」の意味を深く考えた上で使ってください。










いたずらに使用してはならない、ということを理解してもらったうえで、いくつか例を挙げておきます。お気に召すもののがありましたら、取引先の接待に、遠い親戚の突然の来訪に、劣勢の選挙戦の挽回に、どうぞお使いください。




「ああ、いやいや、お好きなようにしてください。お客にくつろいで頂くのがキャバクラの真髄なんやから……」


「ああ、いやいや、お好きなようにしてください。お客にくつろいで頂くのが仮面パーティーの真髄なんやから……」


「ああ、いやいや、お好きなようにしてください。お客にくつろいで頂くのがコミケの真髄なんやから……」


「ああ、いやいや、お好きなようにしてください。お客にくつろいで頂くのがなりきりチャットの真髄なんやから……」


「ああ、いやいや、お好きなようにしてください。お客にくつろいで頂くのがイメージクラブの真髄なんやから……」


「ああ、いやいや、お好きなようにしてください。お客にくつろいで頂くのがモテない男性板*1の真髄なんやから……」


「ああ、いやいや、お好きなようにしてください。お客にくつろいで頂くのがジョン・ウォーターズ作品の真髄なんやから……」


「ああ、いやいや、お好きなようにしてください。お客にくつろいで頂くのが学会の真髄なんやから……」


「ああ、いやいや、お好きなようにしてください。お客にくつろいで頂くのがアウシュヴィッツの真髄なんやから……」


「ああ、いやいや、お好きなようにしてください。お客にくつろいで頂くのが女装オフの真髄なんやから……」